サービスページをどう作るか - 技術系・B2B向けの整理手順

· 更新日: · · ホームページ制作, SEO対策, サービスページ, B2B, 問い合わせ導線

更新履歴(4件・最終更新 2026年08月02日)

この記事に加えた変更の記録です。アーカイブした更新前のバージョンは、DOI付きの固定URLから読めます。

記事の冒頭に「この記事の知識マップ」節を追加しました。本文で扱っている概念とその関係を、要約・図・詳細ページへのリンクにまとめたものです。本文の主張は変えていません。
外部レビュー(1283件)への対応として本文を更新しました。個々の変更内容は、この下の履歴を参照してください。
重複していた2章と3章を1つの表に統合しました。別業種(装置メーカー、受託開発)で書くとどうなるかの例を新設し、CTAの例は書き分けの軸ごとに整理し直しました。6ブロックの並びを示すワイヤーフレーム図と、チェックリストが1章・2章のどこに対応するかを示す列を追加しました。
出典が本文のどこからも参照されておらず、「参考資料」に表示されていなかった問題を修正しました。本文の内容は変えていません。
初版公開
この記事を引用する(DOI: 10.5281/zenodo.21589742)

この記事はZenodoにアーカイブされています。常に最新版へ解決されるDOIと、いま表示している版に固定されたDOIの両方を下に示します。

小村 豪(2026)「サービスページをどう作るか - 技術系・B2B向けの整理手順」合同会社小村ソフト. https://doi.org/10.5281/zenodo.21589742 https://staging.comcomponent.com/blog/2026/03/25/002-service-page-structure-for-technical-b2b/

DOI(最新版)
10.5281/zenodo.21589742
DOI(この版)
10.5281/zenodo.21732756

サービスページは、会社案内の延長ではありません。 誰向けの何の相談を受けるページなのかが、最初の数十秒で分かるように作る必要があります。

技術系・B2B のサイトでサービスページが弱くなるのは、説明が足りないからとは限りません。 むしろ、説明が広すぎて、誰向けの何のページなのかが見えなくなることが多いです。

ホームページ制作 でサイト構成を整える場合でも、SEO・問い合わせ導線を見直す場合でも、サービスページの役割は共通です。 「この会社に何を頼めるか」を、検索してきた人がすぐ判断できることです。

1. まず役割を決める

サービスページには、少なくとも 3 つの役割があります。

役割 何を伝えるか よくある失敗
相談入口 何を頼めるか できることが多すぎて選べない
比較材料 他社や別サービスとの違い 抽象的で判断できない
送信前の確認 相談してよい内容か 問い合わせの前に不安が残る

この 3 つを決めないまま書き始めると、ページが誰の何のためのものか決まらないまま文章だけが増えます。 症状ははっきりしていて、5 章のチェックポイントを 1 つも通せません。H1 にサービス名がなく、リードに対象者が書けず、対応範囲が抽象語で埋まる、という形で必ず現れます。 サービスページは「うまい説明文」を探す場ではなく、判断しやすい構造を作る場 です。

この記事の知識マップ

技術系・B2Bのサービスページは、相談入口・比較材料・送信前の確認という3つの役割を前提とし、この役割はH1と短いリード・対応範囲・よくある質問といった6ブロックの見出し構成がそれぞれ実装を担う。見出しはH1から相談への導線まで相談者が知りたい順に並べるべきで、対応範囲の説明が抽象語に埋まると誰向けの何のページかが分からなくなりやすいため、6ブロック構成と公開前の5点チェックがこの事態を防ぐ役割を果たす。検索語をそのまま見出しに使うことや、押した後に何が起きるか分かるCTA文言を役割・粒度・成果物・対象の4軸で書き分けることも、送信率を左右する実務上の推奨として位置づけられる。

サービスページ構成の知識マップ技術系・B2Bのサービスページが果たすべき3つの役割と、それを実装する6ブロックの見出し構成、CTA文言設計、公開前チェックリストの関係を示す図前提とする前提とする前提とする推奨される対応より先に行うべきより先に行うべきより先に行うべきより先に行うべきより先に行うべき推奨される対応推奨される対応用いるのは非推奨推奨される対応推奨される対応原因になり得る軽減する推奨される対応推奨される対応実装を担う実装を担う実装を担うサービスページサービスページの6ブロック構成相談入口としての役割比較材料としての役割送信前確認としての役割H1と短いリードのブロック向いている相談のブロック対応範囲のブロック成果物・進め方のブロックよくある質問のブロック相談への導線のブロック検索語に合わせた見出し表現CTAボタンの文言設計汎用的なCTA文言CTA文言の書き分け軸ページ途中への相談導線の配置対応範囲の抽象語化誰向けの何のページか分からない状態サービスページの公開前チェックリスト主語を相談者の状況に置き換える書き方

図の実線は常に成り立つ関係、破線は条件付きの関係です(成立条件は詳細ページの各関係の説明に記載)。関係すべての一覧(全21件、根拠・確度つき)と主要概念の定義は知識マップ詳細ページにまとめています。データ: JSON-LD / Turtle

2. 推奨する構成は 1 つで足りる

サービスページでは、見出しの並びがそのまま読者の理解順になります。 だから見出しは内容の名前ではなく、相談者が知りたい順番 に並べます。技術系・B2B なら、次の 6 ブロックで十分です。

順番 要素 見出しの書き方の例 そこで書くこと よくある失敗
1 H1 と短いリード サービス名をそのまま H1 に置く 誰向けの何のページかを 2〜3 行で言い切る 会社の理念から書き始める
2 どんな相談に向いているか こういう課題に対応します/どんな会社に向いているか 相談者が自分の状況を見つけられる症状の言葉。向いていない条件も書く 提供側の技術名だけを並べる
3 対応範囲 対応範囲 どこからどこまでやるか。対象外も書く 「幅広く対応します」で終わる
4 成果物や進め方 進め方/お渡しするもの 相談後に何が起きて、最後に何が手元に残るか 工程名だけを並べ、成果物が分からない
5 よくある質問 よくある質問 送信前に残る不安を先に潰す 質問が採用向けや一般論で、相談者の不安と関係ない
6 相談への導線 ご相談はこちら 押したあとに何が起きるかが分かる文言にする。4 章で詳しく扱います ボタンだけ置いて、文言が「送信」のまま

2 の「向いていない条件」を書けるかどうかが、いちばん差が出ます。 断り書きに見えますが、実際には読み手が自分を当てはめる助けになるので、相談の質が上がります。

Google も、ユーザーが検索する言葉をタイトルや見出し、リンクの表示文字 (link text) に置くことを勧めています。サービスページでは、ホームページ制作SEO対策 のような言葉をそのまま使うほうが迷いません。12

2.1 画面としてどう並ぶか

上の 6 ブロックを、ページを上から見た形に置き換えると次のようになります。

ここで自分向けだと分かった人は先に相談へ進む対応範囲で確信した人もここから進む1. H1 と短いリード誰向けの何のページか2. どんな相談に向いているか向く条件・向かない条件3. 対応範囲どこまでやるか・対象外はどこか4. 成果物や進め方5. よくある質問6. 相談への導線

点線は、途中で判断がついた人がそのまま相談へ進む道です。 CTA を最下部にだけ置くと、この 2 本が消えます。ページの途中にも相談への導線を置いておくと、判断がついた時点で進めます。

3. 別の業種で書くとどうなるか

この構成は、自社サービスの説明にしか使えないものではありません。 業種を変えて、リード文と見出し構成を書き分けた例を 2 件挙げます。どちらも架空の会社の文例です。

3.1 装置メーカーの「制御ソフト改修」ページ

リード文は、直す前と後でこう変わります。

  文例
直す前 長年培った技術力で、お客様の設備に最適なソリューションをご提供します
直したあと 出荷済みの検査装置の制御ソフトを、装置を止めずに改修します。設計者が退職してドキュメントが残っていない装置も対象です

見出しの並びは、2 章の 6 ブロックにそのまま当てはまります。

  1. 検査装置の制御ソフト改修 ── 出荷済みの装置のソフトを、止めずに直します
  2. こういう症状のご相談が多いです ── 特定ロットだけ判定がばらつく、長時間運転で停止する。装置は動いているが手を入れられる人がいない会社に向いています
  3. 対応範囲 ── 制御 PC 側のソフト。装置の機械部分とハードウェア設計は対象外です
  4. 進め方とお渡しするもの ── 現象の切り分け、再現環境の作成、改修、実機確認。ソースコードと改修内容の記録をお渡しします
  5. よくある質問 ── 現物を送る必要はあるか、既存ベンダーとの関係はどうなるか
  6. ご相談はこちら ── 「症状は分かるが原因が分からない」段階でも受け付けます

3.2 受託開発会社の「基幹システム保守引き継ぎ」ページ

  文例
直す前 豊富な実績をもとに、システムのライフサイクル全体をサポートいたします
直したあと 前の開発会社との契約が終了した基幹システムを、動いたまま引き継いで保守します。仕様書がなく、ソースコードだけが残っている状態から始められます

どちらの例も、変えているのは技術の説明量ではありません。 主語を「自社の能力」から「相談者の状況」に置き換えているだけです。

4. CTA は「相談しやすさ」を作る

サービスページの CTA は、ただボタンを置けばよいわけではありません。 押したあとに何が起きるかが分かる文言にしておくと、送信率が変わります。

悪い例は「詳しくはこちら」「お問い合わせ」「送信」です。3 いずれも、押したあとに何が起きるかがボタンの文字から分かりません。

良い例は 1 種類ではなく、何を狙って書き分けるか で変わります。 軸を 4 つに分けて並べます。

書き分けの軸 CTA の文言の例 この形を選ぶ場面
ページの役割をそのまま置く ホームページ制作を相談する 相談内容が固まっている人が多いページ。いちばん素直な形です
相談の粒度を下げる 今のサイトの弱いところを見てもらう まだ依頼を決めていない段階の読者が多いページ。依頼の宣言に見えないので押しやすくなります
押したあとに届くものを書く 構成案と概算費用をもらう 社内で稟議を通す必要がある相手向け。持ち帰る材料が名前で分かります
対象を限定する 技術系・B2B のサイト構成について相談する 向いていない相談が多く来ているページ。件数は減りますが、内容が揃います

4 つのうちどれを選んでも構いませんが、同じページの中で軸を混ぜないことが要点です。 上部に「相談の粒度を下げた CTA」を置き、下部に「役割をそのまま置いた CTA」を置く、という上下の使い分けなら成立します。

CTA の文言は、ページの役割と一致させるのが基本です。 ホームページ制作 のサービスページを入口にするなら、そこから制作内容、SEO、問い合わせ導線の話に分けると、相談者も選びやすくなります。

5. 公開前に見るチェックポイント

サービスページを書くときは、この 5 点を一度そろえてから公開すると安定します。 1 章で決めた役割と、2 章のどのブロックで満たすかを並べておきます。

確認すること 満たしている役割 (1章) 満たすブロック (2章)
H1 にサービス名が入っているか 相談入口 1
リードで対象者が分かるか 相談入口 1・2
対応範囲が抽象語だけになっていないか 比較材料 3
問い合わせ前に不安が残る箇所がないか 送信前の確認 4・5
会社情報や関連記事への導線があるか 比較材料・送信前の確認 6

チェックが 1 つ通らないとき、直すのは文章のうまさではなく、右 2 列に書かれた役割とブロックです。 このチェックを通すと、サービスページは「説明ページ」から「相談ページ」に変わります。

まとめ

技術系・B2B のサービスページは、文章量よりも 役割の整理 が大事です。 誰向けの何のページかを先に決め、そのうえで ホームページ制作 の中で SEO と問い合わせ導線も含めて組み立てると、問い合わせへの距離が短くなります。

ページの書き方に迷ったら、まずは「何を判断してほしいページか」を一行で言えるようにするのが出発点です。

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参考資料

  1. Google Search Central, Search Essentials 

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よくある質問

この記事のテーマについて、相談時によくある質問をまとめています。

サービスページにはどんな役割がありますか?
少なくとも3つあります。何を頼めるかを伝える相談入口、他社や別サービスとの違いを示す比較材料、相談してよい内容かを確かめる送信前の確認です。この役割を決めないまま書き始めるとページがふわっとします。サービスページはうまい説明文を探す場ではなく、判断しやすい構造を作る場です。
BtoBのサービスページはどんな構成で作ればよいですか?
H1と短いリード、どんな相談に向いているか、対応範囲、成果物や進め方、よくある質問、相談への導線、という順の骨組みで十分です。見出しは内容の名前ではなく、相談者が知りたい順番に並べたほうが伝わります。また、Googleもユーザーが検索する言葉をtitleや見出し、リンクテキストに置くことを勧めているため、「ホームページ制作」「SEO対策」のような言葉をそのまま使うほうが迷いません。
サービスページのCTAボタンはどう書けばよいですか?
押したあとに何が起きるかが分かる文言にします。悪い例は「詳しくはこちら」で、良い例は「ホームページ制作を相談する」「SEO対策・問い合わせ導線改善を相談する」のように、相談内容が具体的に分かる文言です。CTAの文言はページの役割と一致させるのが基本で、これだけで送信率が変わります。
サービスページの説明が伝わらないのは説明不足が原因ですか?
むしろ逆のことが多いです。技術系・B2Bのサイトでサービスページが弱くなるのは、説明が広すぎて誰向けの何のページなのかが見えなくなることが多いためです。公開前には、H1にサービス名が入っているか、リードで対象者が分かるか、対応範囲が抽象語だけになっていないか、問い合わせ前に不安が残る箇所がないか、会社情報や関連記事への導線があるか、の5点をそろえると安定します。

著者プロフィール

記事の著者プロフィールページです。

小村 豪

合同会社小村ソフト 代表

Windows ソフト開発、技術相談、不具合調査を中心に、既存資産が残る案件や原因が見えにくい障害調査に強みがあります。

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