技術系企業のホームページで「何をしている会社か」が伝わらない理由

· 更新日: · · ホームページ制作, SEO対策, 技術系B2B, 会社情報, サイト改善

更新履歴(4件・最終更新 2026年08月02日)

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記事の冒頭に「この記事の知識マップ」節を追加しました。本文で扱っている概念とその関係を、要約・図・詳細ページへのリンクにまとめたものです。本文の主張は変えていません。
外部レビュー(1283件)への対応として本文を更新しました。個々の変更内容は、この下の履歴を参照してください。
本文中の自社サービスへのリンクを5か所から2か所に減らし、リンクで文意が崩れていた箇所を書き直しました。文言としてどう変わるかの例を新設し、自社事例の記述を具体化しました。チェックポイントには確認方法の列を追加し、英語のままだった用語を言い換えました。
出典が本文のどこからも参照されておらず、「参考資料」に表示されていなかった問題を修正しました。本文の内容は変えていません。
初版公開
この記事を引用する(DOI: 10.5281/zenodo.21589734)

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小村 豪(2026)「技術系企業のホームページで「何をしている会社か」が伝わらない理由」合同会社小村ソフト. https://doi.org/10.5281/zenodo.21589734 https://staging.comcomponent.com/blog/2026/03/25/000-website-development-why-unclear-business-message/

DOI(最新版)
10.5281/zenodo.21589734
DOI(この版)
10.5281/zenodo.21732750

この記事は、技術系・B2B 企業のホームページでよく起きる「見た目は整っているのに、何をしている会社かが伝わらない」という悩みを整理するものです。 先に結論を言うと、問題はデザイン単体ではなく、トップ、サービスページ、会社情報ページの役割が混ざっていることにあります。

ホームページを新しくしても、問い合わせが増えないことがあります。 そのときに「デザインが弱いのか」「SEO が弱いのか」と考えがちですが、実際にはもっと手前の問題で止まっていることが多いです。

  • トップページで会社の全体像が伝わらない
  • サービスページで何を頼めるのかが分からない
  • 会社情報や代表紹介に、信頼の判断材料が足りない

技術系の会社では、サービスの説明に専門用語が増えやすく、一般向けの制作会社にそのまま伝えると話がぼやけます。 だからこそ、最初に直すべきなのは「見た目」より「何をどう伝えるか」 です。KomuraSoft の ホームページ制作 でも、デザインの前に会社情報の見せ方まで含めて役割を整理するところから始めます。

1. 伝わっていないのは、会社名ではなく役割です

技術系のホームページが分かりづらくなる最大の理由は、ページごとの役割が曖昧なこと にあります。

たとえばトップページに、

  • 事業内容の説明
  • サービス一覧
  • 会社紹介
  • 実績紹介
  • ブログ導線
  • 問い合わせ

を全部載せると、ひとつのページで何を先に読めばよいかが見えにくくなります。

1.1 文言としてはどう変わるか

役割が混ざっているページは、たいてい主語が「自社の姿勢」になっています。 主語を「引き受ける仕事」に変えるだけで、同じ会社の説明が別物になります。架空の会社の例を 2 組挙げます。

場所 直す前 直したあと
トップページの H1 先進のテクノロジーで社会に貢献します Windows 業務アプリの改修と不具合調査を請け負う会社です
会社情報の冒頭 創業以来、お客様第一の姿勢で信頼を積み重ねてまいりました 製造業向けの業務システムを 20 年扱ってきました。他社が作ったシステムの引き継ぎが依頼の半分以上を占めます

直す前の文が下手なのではありません。 同業の他社がそのまま使っても成立してしまうのが問題です。自社名を隠して読んだときに他社と区別がつかない一文は、書き換えの候補になります。

Google も、ユーザーが実際に検索に使う言葉を、タイトルや見出し、そしてリンクの表示文字 (link text、リンクとして画面に出る文字のことです) に置くことを勧めています。ページの中で伝える役割が混ざると、その言葉もぼやけます。12

この記事の知識マップ

技術系B2Bのホームページで何をしている会社か伝わらない原因は、トップページ・サービスページ・会社情報ページの役割が混ざっていることにあります。まずトップページで会社全体を短く伝え、次にサービスページで相談内容を具体化し、最後に会社情報ページで信頼の判断材料を補強するという順番で見直すことが推奨されます。トップページに会社情報やサービス一覧まで詰め込むことは推奨されず、各ページの状態はH1見出しの一文で何をしている会社かが伝わるかによって確認できます。GoogleはH1やリンクの表示文字に利用者が検索に使う言葉を置くことを推奨しており、ブログもリンクの表示文字を通じてサービスページへ読み手を導く役割を担います。

ホームページで事業内容が伝わる構成の知識マップトップページ・サービスページ・会社情報ページの役割分担の順序、H1見出しとリンクの表示文字がSEOおよび各ページの状態確認とどう結びつくかを示す図より先に行うべきより先に行うべきで確認できるで確認できるで確認できるで確認できる推奨される対応推奨される対応推奨される対応利用する利用する利用する利用する用いるのは非推奨用いるのは非推奨トップページサービスページ会社情報・代表紹介ページH1見出しブログ(補足コンテンツ)リンクの表示文字SEO(検索エンジン最適化)

図の実線は常に成り立つ関係、破線は条件付きの関係です(成立条件は詳細ページの各関係の説明に記載)。関係すべての一覧(全15件、根拠・確度つき)と主要概念の定義は知識マップ詳細ページにまとめています。データ: JSON-LD / Turtle

2. まず直す順番は、トップとサービスページの役割分担です

相談の場では「トップをきれいにしたい」という話になりやすいのですが、直す対象はトップ 1 枚ではありません。 先に見る順番は、この 3 つです。

順番 ページ 役割
1 トップページ 会社全体の入口として、何をしている会社かを短く伝える
2 サービスページ 相談したい内容を具体化し、何を頼めるかを伝える
3 会社情報・代表紹介 誰が、どんな経験で、どの範囲まで見ているかを補強する

トップだけで完結させず、サービスページと会社情報の文章まで一緒に見直す方が自然です。3 つを別々のタイミングで直すと、書いている途中で役割がまた混ざります。

3. 技術系 B2B で効くのは、説明を「分ける」ことです

技術系の会社は、サービスの種類が似て見えても実際には違うことが多いです。 たとえば Windows 受託開発、既存ソフト改修、不具合調査、技術相談、ホームページ制作は、相談の入り口も見せ方も別です。

ここで大事なのは、1 ページで全部を言い切らないこと です。

  • トップページは全体像
  • サービスページは個別の相談入口
  • 会社情報は信頼の裏付け
  • ブログは補足説明と比較検討の材料

この分け方ができると、読み手は「この会社は自分の相談を受ける場所か」を判断しやすくなります。

KomuraSoft 自身も同じことをやり直しました。以前は、トップから会社情報、代表略歴、技術事例、問い合わせまで、全ページが Windows 受託開発のサイトとして読まれる構造でした。 そこで変えたのは、次の 3 点です。

  1. 看板に出す言葉を「ホームページ制作・SEO対策・Windows受託開発」に統一した
  2. トップページを 2 入口構成に作り直した
  3. ホームページ制作、SEO対策・問い合わせ導線改善、Windows開発それぞれの親ページを新しく用意した

ページを増やしたことより、「何でもできる制作会社」に見せなかったことが要点です。 Web 側は技術系・B2B 向けに範囲を限定し、Windows 側の強みと事例は弱めないことを条件にしました。詳しい経緯は 自社サイトを二本柱へ再設計した事例 にまとめています。

4. 会社情報と代表紹介は、実績の羅列よりも判断材料です

会社情報ページや代表紹介ページは、ただ経歴を並べる場所ではありません。 読み手が見ているのは、「この会社に相談して大丈夫か」「この人はどこまで分かっているか」です。3

だから、こうした要素を優先して書いたほうが伝わります。

  • どんな技術領域に強いか
  • どんな相談が多いか
  • 何を得意としていて、何は対象外か
  • 既存資産をどう扱うか
  • 技術内容をどう整理して伝えるか

会社情報で複数の事業を並べて見せるなら、代表紹介でも「複雑な技術内容を、伝わる構成に落とし込める人だ」と分かる書き方にしておくと噛み合います。 扱う事業が増えるほど、会社情報と代表紹介が同じことを言っているかどうかが効いてきます。

5. すぐに直せるチェックポイント

実際に見直すときは、この順で見ると整理しやすいです。 書いた本人は「伝わっている」と思ってしまうので、確認方法もあわせて決めておきます。

確認すること どうやって確認するか
トップページの H1 で、何をしている会社かが一文で分かるか サイト制作に関わっていない社内の人に 10 秒だけ見せて、「これは何の会社ですか」と聞く。答えが出ない、または実際の事業とずれていれば書き換えが必要です
サービスページの冒頭で、相談できる内容が明確か リード文だけを読んでもらい、「自分の相談はここに当てはまりますか」に「はい」か「いいえ」で答えてもらう。迷うなら対象が絞れていません
会社情報ページで、誰が何を得意としているかが伝わるか 読んだあとに「この会社は何が得意だと思いましたか」と聞く。経歴の年数しか返ってこないなら、判断材料になっていません
問い合わせページで、どんな相談をしてよいかが分かるか 「いま何を書いて送りますか」と聞いて、実際に一文書いてもらう。手が止まるなら、書き出しの例が足りていません
ブログからサービスページへ、自然に戻れるか 記事を 1 本開き、本文だけを読んで次に押すリンクを選んでもらう。選べなければ戻り道がありません

どれも 5 分で終わります。同じ人には 1 回しか使えないので、順番に別の人へ頼んでください。

この 5 点が揃うと、ホームページは「きれいな会社案内」から「相談の入口」に変わります。

まとめ

技術系企業のホームページで一番起きやすい失敗は、情報が足りないことではなく、情報の置き場所が曖昧なこと です。 まずはトップ、サービスページ、会社情報ページの役割を分け、そのうえで ホームページ制作 を整理すると、問い合わせにつながる見え方に近づきます。

「何をしている会社かが伝わらない」と感じたら、デザインをいじる前に、まずは文章の役割分担から見直すのが近道です。

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参考資料

  1. Google Search Central, Search Essentials 

  2. Google Search Central, Creating helpful, reliable, people-first content 

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よくある質問

この記事のテーマについて、相談時によくある質問をまとめています。

ホームページを新しくしたのに問い合わせが増えないのはなぜですか?
デザインやSEOより手前の問題で止まっていることが多いです。具体的には、トップページで会社の全体像が伝わらない、サービスページで何を頼めるのかが分からない、会社情報や代表紹介に信頼の判断材料が足りない、という状態です。最大の原因はページごとの役割が曖昧なことで、最初に直すべきなのは見た目より「何をどう伝えるか」です。
トップページとサービスページはどう役割分担すべきですか?
トップページは会社全体の入口として何をしている会社かを短く伝え、サービスページは相談したい内容を具体化して何を頼めるかを伝え、会社情報・代表紹介は誰がどんな経験でどの範囲まで見ているかを補強する、という分担です。トップページに事業内容・サービス一覧・会社紹介・実績・ブログ導線を全部載せると、何を先に読めばよいかが見えにくくなります。1ページで全部を言い切らないことが大事です。
会社情報や代表紹介のページには何を書くべきですか?
経歴の羅列ではなく、読み手の判断材料を優先します。読み手が見ているのは「この会社に相談して大丈夫か」「この人はどこまで分かっているか」なので、どんな技術領域に強いか、どんな相談が多いか、何を得意として何は対象外か、既存資産をどう扱うか、といった要素を書いたほうが伝わります。
ホームページの伝わりにくさをすぐ確認する方法はありますか?
5つのチェックポイントで確認できます。トップページのH1で何をしている会社かが一文で分かるか、サービスページの冒頭で相談できる内容が明確か、会社情報ページで誰が何を得意としているかが伝わるか、問い合わせページでどんな相談をしてよいか分かるか、ブログからサービスページへ自然に戻れるか、です。この5点が揃うと、ホームページは「きれいな会社案内」から「相談の入口」に変わります。

著者プロフィール

記事の著者プロフィールページです。

小村 豪

合同会社小村ソフト 代表

Windows ソフト開発、技術相談、不具合調査を中心に、既存資産が残る案件や原因が見えにくい障害調査に強みがあります。

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